交通事故では、加害者の一方の身に過失があることは少なく、被害者の側にも一定の過失が存在することが一般的です。
賠償額の認定において考慮された被害者の過失分が、過失割合です。
被害者は、自己の過失分、賠償額から減額されることとなります。
そのため、被害者としては、なるべく自己の過失が少なくなるよう主張していくことおtなります。
もっとも、過失割合が0の場合には、別の問題が生じます。
交通事故の自動車保険に加入している場合、自動車保険の対人賠償世紀人保険には、示談交渉サービスがついていることが一般的です。
過失割合が0の場合、このサービスを利用できなくなるという問題が生じます。その場合、保険会社に示談交渉を代行してもらえないこととなります。
この示談交渉代行サービスは、被害者が相手方に賠償金を支払うことが前提となります。もっとも、過失割合が0の場合、被害者が賠償金を支払うことはありません。
そのため、過失割合が0の場合、このサービスを利用できなくなってしまいます。
被害者としては、過失割合が少ない方が、賠償額が高くなり、有利と言えます。しかし、0の場合は上記の問題が生じますので、注意が必要です。
みなと元町法律事務所 弁護士山口達也は、神戸市、丹波市、明石市、西宮市を中心に、離婚、相続、交通事故等の法律問題の解決にあたっています。
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過失割合
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